メモリアルイヤー作曲家演奏会

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クラシックは眠い...からのよもやま話

こんにちは。相変わらずの日々ですがいかがお過ごしでしょうか。

 

最後に生演奏を聴いたのはいつだったかな〜と振り返っていたら、去年の11月にフィラデルフィア管弦楽団が来日した際のサントリーホールでの公演でした。マーラー交響曲5番とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。音楽監督セガンという指揮者との演奏を高校生くらいの頃から生で聴いてみたくて。チャイコフスキーのソロを弾いたバティアシュヴィリも素晴らしい美音でした。

まあそれはさておき、こういう風に長野から遠征して演奏会を聴くので、ついでに観光もしちゃうわけです。すると演奏会の時にはもう疲れが...。ウトウトしちゃうんです。

生演奏で眠くなっちゃう話については、疲れとか生演奏に慣れていないとか、そういった身体的な面もあると思います。しかしもう一面、本を読むのと同じような特性があるんじゃないかなあと思うのです。

 

映画は皆さんも観たことがあるかと思います。よほどビミョ〜でない限り、眠くはなりませんよね。

映画は視覚、聴覚、時には嗅覚や触覚で楽しむジャンルです。本(文芸)は、文字で読んだ情報を五感に置き換えて想像して楽しむジャンル。音楽はその聴覚版ですね。

本は文字の読み書きを学校で習って、分からない漢字や表現があっても調べられるので、人によって難易度が違うとは思いますが、いちおう誰でも楽しめるような状態になっています。

音楽はどうでしょう。学校の音楽の授業...???楽譜の読み方は教えてくれますが、5教科に比べて後回しにされるためか、音楽の授業がきっかけで趣味に繋がっていく(弾く、聴くどちらも)という印象はあまりありません...。少し(だいぶ?)聴くことへのハードルが高いんです。けれど実は本や文章と同じように「読み方」はあるんです!またそれは気が向いた際に。

 

話があちこちに行きますが、先日「John Williams in Vienna」というCDアルバムが発売されました。

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ジョン・ウィリアムズウィーンフィルと自作を演奏したライブCDだそうです。

もしかしたら映画音楽なんて軟派な...。と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはないんです。

彼が用いている「ライトモチーフ(ライトモティーフと書きますが、今回はこれで)」という手法は、19世紀の偉大なオペラ作曲家ワーグナーが生み出した手法なんですよ。「これは誰々のメロディだ!」というやつです。特定の人物が登場する時やそれを匂わせたかったりする時に使う手法です。

 

映画とオペラという関係性で言えば、オペラでも使えるオーケストラ音楽を映画で使ったとも言えるわけです。逆に言えば、オペラより映画のほうが現代における劇文化のメインであるんだと思います。

 

まあそんなこんなで、最後にオススメのオペラを紹介して終わりたいと思います。

リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」というオペラです。日本語字幕付きで見ることが出来ます。

YouTubeWikipediaであらすじを調べてから観ると良いと思いますよ!

3幕のオペラで、各1時間もかかるので。時間のある日に、ゆっくりお茶でも飲みながら、眠くならないように!(眠くなったらすぐ中断できるのが映像鑑賞の良いところです!笑)楽しまれるのが良いと思います。

惚れた腫れたのオペラなんですが、最後には涙せずには...

 

では!本日はこれにて。ダラダラと失礼致しました。

 

文責: 安達